歩留まり(ぶどまり)とは、原材料の重量に対して最終的に得られる製品の重量の割合を示す指標です。食品業界や製造業で広く使われ、効率やコスト管理の重要な要素となります。特に魚の加工においては、原魚の重量に対して、最終的に得られる食用部分の重量の割合が歩留まりとして計算されます。
例えば、5kgのサーモンを加工して3.5kgの食用部分が得られた場合、歩留まりは70%です。この数値は、加工プロセスの効率や無駄の少なさを示し、経営効率の指標として重要視されます。
歩留まりが高いほど、原材料から得られる製品が多くなり、無駄が少なくなります。これは以下のような利点をもたらします。
歩留まり計算は、原価計算においても重要な役割を果たします。歩留まりが高いほど、単位当たりの原材料費が低くなり、製品の原価が下がります。逆に、歩留まりが低いと、同じ量の製品を得るためにより多くの原材料が必要となり、原価が上がります。
例えば、1kgのサーモンフィレを得るために必要な原魚の重量が異なる場合、その差は原価に直接影響します。歩留まりが高ければ、原魚の使用量が少なくて済み、コストが削減されます。
歩留まりの計算式は以下の通りです。加工前の魚の重量に対する加工後の食用部分の重量の割合を求めることができます。
歩留まり(%)=(加工後の食用部分の重量÷原魚の重量)×100